Contents
- 1 1. 4Mとは何か
- 2 2. 4M変化管理の目的
- 3 3. 4M変化管理の基本的な流れ
- 4 4. 製造現場での具体例
- 5 5. QC七つ道具との関係
- 6 6. よくある失敗例
- 7 7. ひと言まとめ
- 8 4M変化管理が形骸化してしまうのか。
- 9 原因①
- 10 対策①
- 11 原因②
- 12 対策②
- 13 原因③
- 14 対策③
- 15 4M変化管理を定着させるために実際にやったこと
- 16 紙1枚の変化管理シート【5分で書ける】
- 17 チェック項目は「心配」を書かせる
- 18 QC活動は「問題が出てから」では遅い
- 19 3S活動と4M変化管理は相性がいい
- 20 管理職が必ず目を覚ます仕組み
- 21 問題が起きたら「受け止めない」
- 22 50人規模だからできたこと
- 23 まとめ|4M変化管理は「文化」
1. 4Mとは何か
まず、4Mとは、品質に影響を与える代表的な4つの要素の頭文字です。
| 項目 | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| Man(人) | 作業者・技能・体制 | 新人配置、技能レベル変更、交代勤務 |
| Machine(設備) | 機械・治工具・設備 | 新設備導入、修理後、金型変更 |
| Material(材料) | 原材料・部品 | 仕入先変更、材質変更、ロット変更 |
| Method(方法) | 作業方法・条件 | 工程変更、作業手順変更、条件変更 |
2. 4M変化管理の目的
- 「いつの間にか変わっていた」を防ぐ
- 変化起因の不良を未然に防止する
- トラブル発生時に原因追跡を容易にする
👉 多くの品質問題は
「変えたこと」そのものではなく
**「変えたのに管理しなかったこと」**が原因です。
3. 4M変化管理の基本的な流れ
① 変化点の明確化
- 何が、いつ、なぜ変わるのか?
- 4Mのどれに該当するか?
② 影響度の評価
- 品質・安全・納期への影響は?
- 過去トラブルの有無
- 重要特性に関係するか?
(簡易FMEAを使うことも多い)
③ 対策の決定
- 試作・初物確認
- 条件出し・再設定
- 教育・再訓練
- 検査強化・一時的全数検査
④ 実施・記録・承認
- 変更前後を記録
- 責任者承認
- 関係部署へ周知
4. 製造現場での具体例
例①:人(Man)
- 新人作業者を配置
→ 初日は熟練者立会い、初物100%検査
例②:設備(Machine)
- 金型修理後の再稼働
→ 寸法確認+初回ロット全数検査
例③:材料(Material)
- 材料メーカー変更
→ 事前評価+試作確認
例④:方法(Method)
- 作業手順短縮の改善
→ 工程能力再確認(Cp・Cpk)
5. QC七つ道具との関係
4M変化管理は考え方・仕組みであり、
QC七つ道具は分析・見える化の道具です。
| 目的 | 使えるQCツール |
|---|---|
| 変化点洗い出し | 特性要因図(魚骨図) |
| 影響度把握 | パレート図 |
| 変化前後比較 | ヒストグラム、管理図 |
6. よくある失敗例
- 「小さな変更だから大丈夫」
- 口頭だけで変更、記録なし
- 現場だけで判断、品質保証部門未関与
👉 **「変更=リスク」**という意識が重要です。
7. ひと言まとめ
4M変化管理とは、
変化を敵にせず、味方につけるための品質の保険
知っているけど使っていない場合は、
まずは**「変更があったら書く」**だけでも効果があります。
4M変化管理が形骸化してしまうのか。
3つの原因と対策をまとめました。
正義のためだけにしない現場運用
4M変化管理はやってるようになっている
しかし実際は「チェックしているだけ」変更管理票は埋まっていますが、事故・不良は減らない監査前だけ動く4M管理への違和感なぜ4M変化管理は形骸化するのか?
この記事でわかること
原因①
4M変化の「変化」の定義が解消よくある現場の状態変化なのかわからない設備更新・人の入替だけが変化と思っている小さな変化は漏れているなぜ形骸化するのか判断基準が人によって違う「これも書くの?」という迷い結果として何も書かれなくなる
対策①
「変化の具体例」を明文化する人:作業員交代、技能差、応援作業機械:治具変更、設定変更、修理後材料:ロット変更、仕入先変更方法:作業手順変更、段取り変更
迷わず判断できる状態を作る
原因②
書くだけで終わっているよくある現場の状態変更管理票は提出して終わり見直し・確認ができない問題が起きても大丈夫なぜ形骸化するのか書くことが目的になっている効果が見えないやっている意味が分からない
対策②
「確認」と「結果」を必ずセットする変化後に不良は出たか作業は難しかった結果を一言で良いので記録問題がなければ「問題なし」も素晴らしい結果
変化管理=予防活動であることを共有
原因③
責任の所在が免除されるよくある現場の状態誰が判断するのかわからない書いても何も起きないその後、担当者任せなぜ形骸化するのか判断権限が決まっていない主役が関与しないフィードバックがない
対策③
「判断者」と「確認者」を明確にする変化の判断者実施の責任者確認・承認者
最低でもこの3点を決める
4M変化管理を定着させるために実際にやったこと
4M変化管理を「雄弁にしなかった」理由
最初に決めたことがあります。
4M変化管理を語らない
「ISOでは〜」「ルールでは〜」と言った瞬間、 現場の空気は冷えます。
だから私は、
- 教育資料を作らない
- スライド説明をしない
- 4Mという言葉すら使わない
代わりにやったのは、紙1枚だけでした。
紙1枚の変化管理シート【5分で書ける】
用意したのはA4・1枚。 名前もあえてシンプルにしました。
「ちょっと変えたメモ」
書くのは、たったこれだけ。
- 今日、何を変えたか
- 変えた理由
- 心配なこと(あれば)
- 見た人(管理職)のサイン
4Mの区分? 書かせません。
👉 読む側が勝手に4Mで考える
これがポイントでした。
チェック項目は「心配」を書かせる
多くの4M変化管理は、
- 影響:有・無
- 問題なし
で終わります。
それをやめました。
代わりに入れた一文
「正直、ちょっと心配な点」
- 新人だから段取りミスしないか
- 材料が少し硬い気がする
- 音が前と違う
曖昧でOK。 正解も不要。
👉 これがQC活動の種になります。
QC活動は「問題が出てから」では遅い
心配が3件たまったら、
- なぜ心配なのか?
- 過去に同じことはなかったか?
を、5分だけ話します。
- 特性要因図? 使いません
- パレート図? 作りません
ホワイトボードに殴り書きです。
👉 小さなQC活動を日常に混ぜる
これだけで、 「問題が起きたらQC」から 「起きる前にQC」へ変わりました。
3S活動と4M変化管理は相性がいい
3S(整理・整頓・清掃)をやっている会社なら、 4M変化管理は連携しないと損です。
実際にやったこと
- 置き場変更 → ちょっと変えたメモ
- 治工具更新 → ちょっと変えたメモ
- 表示変更 → ちょっと変えたメモ
3Sの「変えた」は、 そのまま4Mの変えたです。
👉 改善と管理を分けない
これが定着の分かれ道でした。
管理職が必ず目を覚ます仕組み
管理職が動かない理由はシンプルです。
- 問題が見えない
- 自分に関係あると感じない
そこでやったのは、
「サインしないと流れない」ルール
- 変えたメモは必ず管理職が目を通す
- OKでもNGでもコメント必須
最初は面倒そうでした。
でも、
「こんなに変わってたのか…」
という一言が出てから、 管理職の視点が変わりました。
👉 責任ではなく“気づき”を渡す
これが効きました。
問題が起きたら「受け止めない」
トラブル発生時、 やりがちなのがこれです。
- 反省会
- なぜなぜ
- 再発防止書
それをやめました。
最初にやる質問は一つ
「これ、変化管理で拾えた?」
- 拾えてた → 管理が甘かった
- 拾えてない → 見方が甘かった
人は責めません。
👉 仕組みだけを直す
この空気ができてから、 現場は隠さなくなりました。
50人規模だからできたこと
大企業のような
- 厳密な承認フロー
- 分厚い手順書
は不要でした。
代わりに必要だったのは、
- 紙1枚
- 5分
- 心配を書く勇気
これだけです。
まとめ|4M変化管理は「文化」
4M変化管理を定着させた結果、
- 不具合の初動が早くなった
- 管理職が現場を見るようになった
- 改善が責められなくなった
何より、
「変えてもいい。でも黙って変えるな」
この文化が残りました。
4M変化管理は、 ルールでもISO対応でもありません。
現場が安心して改善できるための空気づくりです。
もし今、形骸化しているなら、 まずは紙1枚から始めてみてください。(実体験)変化管理を雄弁しなかった紙1枚、チェック項目心配QC活動・3S活動と連携管理職が必ず目を覚ます仕組み問題が起きたら受け止めずに改善へつなぐ
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