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なぜ不良は「いつまでも減らない」のか
不良対策はやっている。
検査もしている。
対策書も作っている。
それでも、
不良がなかなか減らない。
おなじような不良が、
何度も繰り返し発生する。
50人規模の製造現場で
長年の品質管理に関わる中で、
私はこの状況を何度も見てきました。
実は、
不良が減らない工場には
はっきりとした共通点があります。
それは、作業者の技量や意識の問題ではなく、
管理の考え方と仕組みの問題です。
この記事では、
不良が減らない工場に共通する管理ミスと、
現場で実際に気付いた改善の視点を、
実体験をもとに解説します。
第1章|工程内で品質を作っていない
不良が減らない工場の最大の特徴は、
品質を工程で作っていないことです。
最終検査だけが「検査」になっている
多くの現場で、
- 工程内検査が行われていない
- 検査=最終検査になっている
という状態が見られます。
この場合、
最終検査は「不良を見つける場所」には、「不良を減らす場所」にはなりません。
品質は、
工程で作り込むものです。
第2章|不良の発生原因が解消されないままになっている
不良が発生したとき、
- 原因が特定されていない
- なぜ起きたかが曖昧
というケースは非常に多いです。
その結果、対策は次のようになります。
- 「確認します」
- 「気をつけます」
これでは、同じ不良が再発するのは当然です。
原因がわからなければ、有効な対策は立てられません。
第3章|作業が自己流・我流になっている
工程内作業で、
- 人によってやり方が違う
- 教わった方法がバラバラ
こうした状態が続くと、品質は安定しません。
標準・基準が存在しない
不良が減らない工場では、
- 作業標準がない
- あっても守られていない
という共通点があります。
「今までこれで問題なかった」
という考えが、
改善を止めてしまいます。
第4章|工程内で問題を解決しようとしない
不良が発生しても、
- 次から確認します
- 次は気をつけます
で終わってしまう。
これは、
工程内で問題を解決する意識がない
状態です。
本来は、
- なぜ工程で止められなかったのか
- どこで異常に気づけたのか
を考える必要があります。
第5章|管理監督者が「品質は工程で作られる」とは理解していない
不良が減らない現場では、
管理監督者レベルで、
「品質は検査が守るもの」
という認識が残っています。
しかし実際には、
品質は工程で作られ、
検査は確認にすぎません。
この認識がなければ、工程改善はありません。
第6章|責任の所在が曖昧になっている
不良が発生すると、
- 作業者が悪い
- 設備が悪い
- 他部署が悪い
になりがちです。
また、
- 部署長に問題が報告されない
- 現場で止まってしまう
というケースも多く見られます。
これは、
自己責任の考え方がなく、仕組みで管理できていない状態です。
第7章|不良は「悪」ではないという考え方
ここで、最も重要な考え方があります。
品質不良は悪ではありません。
不良は、改善の糸口です。
管理監督者は、
- 不良を責めない
- 現状を正しく把握する
- 改善の方法を一緒に考える
この姿勢を持つ必要があります。
不良を隠す現場では、品質は決して良くなりません。
まとめ|不良が減らないのは「管理の問題」
不良が減らない工場には、
- 工程内検査がない
- 原因が特定されていない
- 標準・基準がない
- 工程内で改善しない
- 管理監督者の認識不足
という共通点がありました。
不良対策に必要なのは、
根性論でも、
作業者への叱責でもありません。
品質は工程で作る
この原点に立ち返り、
管理の仕組みを見直すこと。
それが、不良を最小限に抑える最短ルートです。
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