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なぜ改善活動は続かないのか
改善活動を始めても、
いつの間にか気づいてしまう。
一時的には盛り上がっているものの、数か月後には元に戻ります。
多くの現場で、このような経験があるのではないでしょうか。
そして改善が止まると、
「意識が低い」
「やる気がない」
と、人の問題に陥ることはありません。
しかし、50人規模の製造現場で品質改善に取り組んでいる中で、私は確信と確信しました。
改善が続かない原因は、人ではない仕組みにあります。
改善が続く現場には共通した運用ルールがあり、
逆に止まる現場にも、明確な共通点があります。
この記事では、改善が続かない職場の特徴、
改善が文化として定着する職場の違い、
そして3S・教育・評価を連動させた改善運用の進め方を、
実体験をもとに解説します。
第1章|改善が続かない職場の共通点
改善が続かない職場では、次のような状態が見られます。
- 改善活動がイベントになっている
- 改善しても評価に反映されない
- 改善内容が標準に反映されない
- 教育と改善活動がつながっていない
- 管理監督者が結果だけを確認している
つまり、改善しても現場の仕組みが変わらないため、
時間を経てば元に戻ってしまうのです。
改善とは、
「思いついたことをやる活動」ではなく、
標準を更新していく活動です。
この考え方がない現場では、改善は継続しません。
第2章|改善が続く職場の共通点
一方、改善が続く職場には次の特徴があります。
小さな改善でも評価される
改善内容が標準書へ反映される
改善内容が教育資料として使われる
改善結果が見える化されている
管理者が改善プロセスを確認している
つまり、
改善
↓
標準化
↓
教育
↓
評価
という流れが、日常の運用として回っています。
改善が文化として根付くかどうかは、
この仕組みが文化として根付くかどうかで決まります。
第3章|3Sが「人を育てる教育」になる理由
多くの現場で
3S(整理・整頓・清掃)
が実施されていますが、
単に掃除活動で終わってしまうケースも少なくありません。
しかし、本来3Sは、現場教育の最も重要な基礎訓練です。
- 整理:必要・不要を判断する力を養う
- 整頓:標準を守る習慣を身につける
- 清掃:異常に気づく力を高める
つまり3Sは、
判断力
標準理解
異常発見力
を育てる教育活動でもあります。
3Sを教育と結び付けて運用している現場では、
改善提案の量と質が確実に向上していきます。
第4章|人が育つ改善サイクル
現場で改善を定着させるためには、
次のサイクルを回すことが重要です。
3Sを実施する
↓
異常やムダに気づく
↓
改善を行う
↓
標準書に反映する
↓
教育・訓練を行う
↓
評価に反映する
このサイクルが回り始めると、
改善は一部の人の活動ではなく、
現場全体の日常業務になります。
第5章|管理監督がやるべき役割
改善を定着させるために最も重要なのは、
管理監督の関わり方です。
管理者がやるべきことは、改善を指示することではありません。改善が続く仕組みを作ることです。
具体的には、
- 改善活動を評価項目に入れる
- 月1回、改善実施状況を確認する
- 改善内容を標準書へ反映させる
- 改善内容を教育資料として活用する
- 小さな改善でも必ず評価する
この運用を続けることで、
現場では「改善することが当たり前」という文化が
生まれています。
まとめ|改善は人ではなく仕組みで続く
改善が続かない原因は、
人の意識ではありません。
改善が標準に反映されない
教育と連動していない
評価とつながっていない
この状態では、
どれだけ改善を呼びかけても長く続きません。
3S
教育
評価
この3つがつながったとき、
改善は一時的な活動ではなく、
職場文化になります。
改善が続く職場と止まる職場の違いは、
人間ではなく、仕組みの違いです。
まずは、
小さな改善を標準に反映することから、
始めてみてください。
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